事業は変わりつづけるものだから。

2ヵ月間で、約20人の起業家の方々とお話しさせていただきました。その中で感じたことは、日頃みなさんが事業に対して試行錯誤しながら取り組まれていることです。

そしてみなさん「口」をそろえておっしゃる言葉があります。

「LPとか作らないといけないと思ってるんだけど…なかなかそっちに手がまわらないんだよね。」

「最近はじめたところなので、ある程度進んでから作ろうと思います。」

みなさん、事業がある程度かたち作られてからLPを作ろうとされているのです。

しかし事業は、成長しつづけます。

お客さまの反応を見ながらサービスや商品の内容を変えていくものだからです。

さらに、事業内容がほぼ変わらずともLPでの表現も改善していく必要があります。日々取り組まれている方であればなおさらです。

事業もLPも、生き物なのですよね。

変化しつづけることが前提であるならば。早い段階からLPを作ってしまって、改善を重ねた方がよくないですか？

販売実績が数百件以上のイラストレーターさんでさえ。「LP作った方がいいなと思ってるけど…それより絵を描くことを優先しないと手がまわらない。」とあとまわしにされていました。さらに、「最近ココナラの仕様で検索されても表示されないからか、ココナラでの販売が少なくなってきて…」とおっしゃっていました。

つまりプラットフォームに依存して集客してきたので、プラットフォームのアルゴリズムによって集客に影響が出てしまったということです。

インスタグラムやTwitterでも同じことが言えます。

できるかぎり、左右されにくい集客媒体をもっておきたいですよね！

LPについてしらない方ほど、作って終わりのイメージを持たれています。それは、よくあるLP制作のサービスが完成品を納品するものなので、市場がつくりだしてしまったイメージだと思っています。だから、「ある程度事業が進んだら」とあとまわしにせざるをえなかったのかもしれませんね。

しかも、LP制作って高いですよね。30万円〜100万円などさまざまです。なかなか手を出しづらいことがよくわかります。

1)そもそもLPやホームページの制作知識がないから。

以前、私が知り合った方がペライチを使ってご自身でLPを作られていました。そのとき、「スマホに合わせて作ったら、パソコンの表示のときに画像がくずれてしまって…。」とおっしゃっていたのですよね。

そもそもサイトやLPは、まずパソコンの表示を作ってから、スマホの表示時にも適切に表示されるように調整することが基本です。

制作についての前提知識がなかったため、苦戦されていました。

2)しらべ方が身についておらず、つまったときに質問できる人が近くにいないから。

技術的なことになると、「しらべてもなかなか解決してくれる記事がでてこない…。」ということが多いです。

ふだん業務で制作していても、日本語でしらべても解決できる記事がでてこず、英語でしらべてやっと解決策がでてくることがよくあります。

実際に、1つ目の理由にもでてきた、ペライチを使ってご自身でLPを作られていた方にパソコンでもスマホでも同じように表示する方法を質問されたときのことです。

解決方法をお伝えすると、「すごいですね！苦戦してたのが一瞬でした…」とおっしゃっていました。

20代の方でTwitterなども活用しながら事業に関する発信を続けられていたので、デジタル面には強いです。しかし、技術面の基本的な知識や、わからないことがでてきたときにどのようにしらべればいいのかわからず、解決策をネットで見つけられなかったようです。

ちなみに、当時私はペライチを使用したことがありませんでした。

しかし私は、プログラミングの知識があるため技術面でわからないことはしらべるというチカラがすでに身についていたため、たとえ使ったことがないツールであっても、人の10分の1以下の時間で解決方法を見つけることができたのです。

わからないことをしらべて、適切な情報を取捨選択するチカラ。国際系の学科であったにもかかわらず留学先でプログラミングを学び、たくさん苦戦してきたからこそ身につけられました。

ペライチなど、いくら「プログラミングが分からなくても作れる」と言われているツールがあっても、分からないのでしらべる必要性がでてきます。

それも、プログラミング知識がないと解決できないこともあったりします。そのたびに苦しみ、つかえる体力とエネルギーを消耗してしまうことは、本来の事業成長の方向性とズレています。

事業を促進するための手段であるはずのLPを作ることが目的になってしまって、完成した頃にはもうヘトヘト…。なんて状況、避けたいですよね！